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2020/11/12「企業の地域貢献」

久しぶりのブログになりました(^-^;
これからは少し肩の力を抜いてメッセージしていきます!

先日、浜松市内の中学校で「キャリア授業」の講師として講話する機会をいただきました。
このキャリア授業の目的は、
『社会人との交流を通して、働くことの「意識」「尊さ」を感じ、
 自分の職業に対する考えを深め、今後の総合学習や進路実現に活かす』
というものです。

私は以前から、
子どもたちには社会に出る前に社会のことをもっと知っておいてほしいと思っていました。
彼らが机上の勉強以外で実際に企業の活動に触れ、社会を知る機会は多くありません。
職業観を持たず、明確な目的・目標がないまま進学し、就職する人の方が多いのが現実でしょう。
就職して社会に出る前に、どんな会社があり、どのように社会に役立っているのかを知ることは、
子どもたちの人生において重要な意味を持ちます。

キャリア授業当日、はじめの雑談でサッカー部の生徒が何人もいたので話が弾み
(私は小・中・高とサッカー三昧のサッカー少年でした)、
つかみはオッケー!ということで、次に会社の事業内容について話をしました。
どんな刃物をつくっているのか?その刃物はどのようなものの加工に使われているのか?
生徒たちの身近にあるものも私たちの刃物によって加工されてつくられています。
家の床、壁、柱、ドア、タンス、棚、机、椅子、キッチン、お風呂、外壁・・・。
皆さんの住まいで生活に必要なものがオリオン工具の刃物によって
切断され、加工され、カタチになっているのです、と。
他にも、ピアノ、野球のバット、卓球のラケット、積み木やけん玉などをつくるためにも
オリオンの刃物が役に立っています。
また、“鉄より強く、鉄より軽い”CFRP(炭素繊維強化プラスチック)を加工する
刃物開発の話もしました。
「車が軽くなるとどういう良い点があると思う?」と質問をすると、
「ガソリンが少なくて済む!」など良い答えが返ってきました。

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私たちがつくる刃物は、一般の方々には見えないところで活躍しています。
刃物に限らず、普段の社会生活の中では見えていない部分で、
様々な企業の活動が人々の生活を支えているということを、
社会に出る前の子どもたちが知り、興味を持つことがとても大切です。
生徒たちもメモを取りながら興味を持って聞いてくれていて、私も話がいがありました。
また、少し難しいかな?と思いながらも、弊社の経営理念についても話をしました。

「磨き、活かし、輝かせる」
 わたしたちは、
 素材を磨き、技術を磨き、心を磨き、
 資源を活かし、機会を活かし、人を活かし、
 製品を輝かせ、お客様を輝かせ、社会を輝かせ、
 社員の人生を輝かせます。

https://orion-tool.co.jp/category/2109491.html

 


経営理念というのは会社の目的であり、存在理由のことです。
日々努力して自分の仕事に磨きをかけていくことで心も磨かれていく。
一人ひとりが持っている良いところを見つけて伸ばして活かしていく。
一流の製品をつくり、お客様に喜んでもらい、社会の発展に貢献する。
仕事を通して、社員が喜びを感じて生き生きと働ける会社をつくる。
そして、社員に輝く人生を送ってもらうことが私たちの目的です、と
すこし簡単に説明しました。

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生徒たちはこれから進学して、いずれ社会に出て働いていきます。
私から講話の冒頭に
「何のために働くの?」
「お父さんやお母さんは何のために働いていると思う?」
と聞いた時には、
「食べていくため」
という答えが返ってきました。もちろんそれもひとつです。
生活していくために、家族を養っていくために、働いてお金を稼いでいくわけです。
刃物のお役立ち事例や経営理念の話をしたあとで、あらためて同じ質問をすると、
「社会の役に立つため」
「誰かに喜んでもらうため」
という答えが返ってきました。

これから一人でも多くの子どもたちがより高い目的を持って学びを重ね、
社会に出て人に喜んでもらう仕事をして、
社会の進歩発展に貢献していくことを願っています。
私は地方の中小企業経営者として、地域の子どもたちとの繋がりを大切にし、
彼らの将来のために役立つことを行って、地域社会への貢献という企業の使命を果たしていきます。

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最後に、中学生はまだまだかわいいな〜と思いました。
説明画面で私の似顔絵画像(社長ブログのアイコンです^-^)を見て、「ど似てる!(遠州弁)」と
盛り上がったので、「この似顔絵の名刺あるからあげるね!」ということになり、
最後にみんなに似顔絵名刺を配ったところ喜んでいました。
もらった名刺をどうするんだろう?と思いながらも、
数十分で中学生と仲良くなれて嬉しく思った42歳のおじさんでした(笑)。

2020/07/01 Change

早いもので2020年も折り返し。
弊社は本日から新しい期に入りました。

1956年の創業から64年。
1963年に株式会社となってから58期目を迎えました。
多くの方々に支えていただいて今日があります。
全ての方々に心より感謝いたします。
この感謝をカタチにして社会に貢献してまいります。


新型コロナによって世界が変わった本年。
私たちの生活や仕事は大きく変化しました。

マスク、フェイスシールド、ソーシャルディスタンス。
テレワーク、オンライン、デジタルシフト。
誰も半年前には描いていなかった変化が起きました。

「大きな変革は大きなショックを受けた時に起こる」
というのは実際にそのとおりだと実感しています。
テレワークの推進など以前から唱えられてきたことが、
コロナによって一気に進みました。

コロナによるマイナスの影響は計り知れませんが、
コロナのおかげで世の中の変革が進んでいることも事実です。
コロナを前向きに捉えて、とにかく前に進むことが大切です。

答えが分からないこれからの時代に求められるのは、
「変化に対応する力」だと思います。
柔軟性とスピード感をもって世の中の変化に適応していく力。
変化に対応しながら走り、走りながら答えをつくっていく。
「過去の延長線上」「今までどおり」が通用しなくなり、
常に変化していく組織、変化していく人が求められます。


GEを率いたジャック・ウェルチがこんな言葉を残しています。

 変革せよ。変革を迫られる前に。
 Change before you have to.

とても重要な言葉です。
変革を迫られ、背水の陣になる前に、勇気をもって変革する。
前例がなく、答えが分からない中でも、勇気をもって変革する。
世の中の変化を敏感にキャッチして、常に変化し続けることが、
これからの時代を生き抜いていくために必要不可欠です。


緊急事態宣言による自粛の影響で経済活動が停滞し、
通常の仕事量が減少しているところも多いかと思いますが、
こういう時期は今まで着手できていなかった課題に向き合い、
新しい取り組みにチャレンジするチャンスでもあります。

私たちの使命は、日本中の加工の課題を解決し、
日本のものづくりの進歩発展に貢献することです。

今こそ、皆様の加工における課題に全力で向き合い、
加工品質と生産性向上のお役に立っていきたいと思います。

刃物の役割はとても重要です。
刃物で解決できることはたくさんあります。
過去の経験を活かしながらも、これまでの常識に囚われず、
新たな発想で、新たな付加価値を追求していきます。

お客様に寄り添い、お客様の課題を解決する。
それが私たちのやりがいであり喜びです。

世界的な難局を、力を合わせて乗り越えていきましょう。

2020/05/01 小さな思いやり


この4ヶ月で世界は激変しました。
2020年の幕開けとともに描いた一年とは全く違う現実が待っていました。

リーマンショックや東日本大震災、近年では大型台風を経験して、
私たちは「想定外」を減らすべく、様々なリスクを考えて
想定の範囲を広げてきたはずですが、今また想定外の事態に遭遇しています。

今後は想定外のことは起こるものだと認識して、
その時の反応力を鍛えておく必要があると感じています。
経営者の判断基準と決断力が重要なのはもちろんのこと、
社員が主体的に活躍していくステージづくりが大切です。

このコロナショックの人々への影響にはふたつあります。

新型コロナウイルス自体による影響。
コロナ騒動で人の心がもたらす影響。

前者についてここでは詳しく触れませんが、
情報リテラシーを高めて正しい知識で正しく恐れ、
一人ひとりができる感染予防に努める必要があります。
それでも感染リスクをゼロにすることは不可能で、
インフルエンザやその他の感染症と同じように
リスクと付き合っていかざるを得ません。


私は後者の方に危機感を抱いています。

人への非難の声を毎日のように見聞きします。
こんな時に悪事を働く輩もいます。
何もかも消極的な方に考えてしまう傾向。
自分(たち)のことだけ考える利己的思考。

しかし今こそ思いやりと優しさ、寛容な心が大切だと思います。
日本人が持っている素晴らしい心です。
まずは自分の命と生活を守ろうとするのは当然で、
自己防衛的になってしまうのも分かりますが、
他人を攻撃(口撃)する時ではありません。
意見を出し合い建設的な議論をすることは必要ですが、
今はそうではない批判や非難の声が目立ちます。

今、時間と労力を使うのはそこではないはずです。

大切な家族と社員を守ることを。
困っている人を支援することを。
誰かのためにお役に立つことを。

自分がコントロールできないことよりも、
自分がコントロールできることに集中する。
できれば自分だけでなく誰かが喜ぶことに。

一人にできることは小さなことかもしれませんが、
一人ひとりの小さな思いやりで社会を明るくすることができるはずです。
身近な大切な人にちょっとした思いやりの言葉をかける。
それだけでもいいと思います。
それが輪になり、和になっていきます。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
ここまでお読みいただいた方には早速今日か明日にでも、
「小さな思いやり」の実践をしていただければ幸いです。

明るい世の中になっていきますように。

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2020/03/16 ネガウイルスに感染しない


「コロナショック」の影響が拡大しています。
実際の新型コロナウイルス自体の影響よりも、
コロナへの不安や恐れからくる行動抑制による影響が
とてつもなく大きくなってしまっています。

コロナウイルスに伴う社会混乱によって、
どうしてもネガティブな心持ちになってしまっている方がたくさんいらっしゃいますが、
この「ネガウイルス」に感染しないように気をつけなければいけないと私は思います。

「今は何もできない」
「どうせ今は頑張るだけムダだ」
「念のためアレもコレもやめておこう」
コロナを言い訳にしてしまう。
コロナをやらない理由にしてしまう。
まさにこれが「ネガウイルス」による悪影響です。
「今はどうしようもない」「周りもヒドイから仕方がない」と
決め込んでしまうのは良くありません。
今は感染リスクを高めないために、できない(やらない)ことがあるとしても、
何でもコロナを言い訳にしてしまうのではなく、
逆にコロナに負けないぞ!と逆境をバネにして、いつも以上の努力をする姿勢が必要です

とにかく、今できることに集中して全力を尽くすこと。
今はできないこともありますが、今だからできることもあります。
今すぐ結果がでることではなくても、
明るい未来をつくるための努力を今からやり続けることも大切です。

「準備とは、言い訳の材料となり得るものを排除していくこと」
イチローの言葉です。説得力がありますね。

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ネガウイルス感染予防には明るく前向きに元気でいること!
そして今できることに全力を尽くしていきます(^^)/

2020/02/24 経営理念


このたびホームページに「経営理念」「社長メッセージ」を更新しました。
 

経営理念
https://orion-tool.co.jp/category/2109491.html

オリオン工具の経営理念は、
「磨き、活かし、輝かせる」

副文として、
 わたしたちは、
 素材を磨き、技術を磨き、心を磨き、
 資源を活かし、機会を活かし、人を活かし、
 製品を輝かせ、お客様を輝かせ、社会を輝かせ、
 社員の人生を輝かせます。
としています。


私は経営の目的・意義を明確にすることが大切だと思っています。
多様な価値観をもった人が集う会社において、
個々の個性と価値観を尊重するとともに、会社経営の目的と存在意義、
会社として大切にする価値観を示すことにより、社員のベクトルを合わせて、
社員の努力の成果を最大化することが経営者の重要な役割です。

刃物づくりを通して心を磨き、人として成長することを大切にする。
限りある資源を最大限に活かし、人という最も大切な資源を活かす。
社会を輝かせる価値ある仕事を通して、社員の人生を輝かせる。

理念にゴールはありません。
常により高きを目指し、日々の仕事に磨きをかけていきます。

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なお、ホームページの写真は私が社長に就任した36歳のままでしたので、
42歳に更新しました(^-^;

社長メッセージ
https://orion-tool.co.jp/category/1809062.html

今できていることはまだ少なく、課題もたくさんありますが、
経営理念をベースとして、常に前を向いて進んでいきます。

皆さま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2020/01/31 3S(整理・整頓・清掃)


職場環境の維持改善に大切な「5S」
―整理、整頓、清掃、清潔、躾―。

日本の製造業から生まれたとされる「5S」。
今では業種を問わず取り組む会社も多く、日本国外でも「ファイブ・エス」と呼ばれて用いられています。
オリオン工具では「3S=整理、整頓、清掃」の徹底が清潔・躾にもつながると考え、3S活動に取り組んでいます。

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整理、整頓、清掃なんて当たり前のことだとして軽視されがちですが、
当たり前のことを、きちんと、徹底してやり続けること=「凡事徹底(ぼんじてってい)」がとても大切だと考えています。
私たちも過去に何度か5S活動に着手しましたが、なかなか継続できず挫折してしまったことがあります。
当たり前のことを行い続けることは簡単なことではないと痛感しました。

そのような経緯もあり、私が社長に就任した翌年の2015年から「毎朝の掃除」を始めました。
毎朝各部署で朝礼を行ったあと、10分間掃除を行うようにしました。これは現在も継続していて習慣となっています。
掃除は謙虚な心や素直さ、気づく心を養うとも言われます。毎日続けていると、それまでは気づいてもいない汚れや不便さに気づくようになります。面倒くさがらずに手を動かして、まずはやってみようという素直さも出てきます。また、朝一番で心が洗われて気持ちよく一日をスタートすることができます。

さらに2016年3月には以下の目的を掲げて「3S委員会」を発足しました。
安全な職場をつくる
快適な職場をつくる
効率的な職場をつくる
④ 心を整え、心を磨く
⑤ 守ることを決めて、決めたことを守る風土をつくる

そして、この目的に向かって努力を積み重ねていくことにより、QCD+S(品質・コスト・納期+サービス)が向上し、お客様に喜んでいただくことができると信じて取り組んでいます。
3S活動を続けてきて、ご来社いただく方から「キレイですね〜」と言っていただく機会は多くなりました。社員もそう言っていただけるとやりがいを感じ、さらに磨きをかけていこうというエネルギーが生まれてきます。

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(弊社エントランス)

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(弊社工場内通路)

今後は、お客様向けの工場見学会を開催し、私たちの刃物づくりの現場をご覧いただくとともに、ミニセミナーや技術スタッフを交えての刃物相談会なども行っていこうと思っています。まだ構想段階ですが、皆さまのご要望をお聞きしながら計画していきたいと思います。

よろしければ、フォームからアンケートにご協力いただければ幸いです。(文末にも同じフォームをご用意しています)


私たちは3S活動を続けてきていますが、世の中で3Sや5Sを徹底している会社様と比べると、弊社はまだまだだと思っています。課題は山積みです。
現在は、「ムダなくし 効率あげる 3Sへ」というスローガンを掲げ、ただキレイにするだけではなく、成果につなげていく活動にブラッシュアップしていこうとしています。資材在庫の見える化や発注点管理、作業動線の見直しによる効率化など、よりレベルアップした改善事例も見られるようになってきました。

今後も、さらなる進化を続け、磨きをかけていきます!

長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
よろしければアンケートにご協力ください(^-^)

2020/01/16 因果の法則

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改めまして、新年明けましておめでとうございます!
オリオン工具製作所 社長の大澄です。皆さま、本年もよろしくお願いいたします。


2020年を迎え、今年は東京オリンピックが開催され、5Gサービスが開始されるなど大きく動く年になりそうです。
オリオン工具も、情報発信量を増やして積極的に動いていく年にしていきます。
その一つとして、『Orion社長ブログ』を発信していきます!
オリオン工具の取り組みや自社製品のこと、私が考えていることや気になっている情報など、
弊社のことを知っていただくとともに、少しでも皆さまの参考になり、お役に立っていければと思います。

弊社は6日月曜日が仕事始め。朝一番で社員へ年頭挨拶をした後、新年挨拶回りで全国各地を回っています。
「今年はとにかく変化して動いていきます!」
と、宣言することによって自らにプレッシャーをかけています。
年の始めはモチベーションもテンションも高まりますが、最初に意気込んだだけで、次第に失速していく経験を何度もしています。
「因果の法則」のとおり、結果を変えるにはその原因を変えなければなりません。
「今までどおり」「過去の延長線上」では、結果は変わりませんし、時代の変化についていけません。
その「因」の元になるのは「思い」であり「考え方」です。そしてそれを行動に移さなければ「果」は生まれません。

大切なのは目的を明確にして見失わないこと。そして目標に対する集中力と執着心を持ち続けること。
そんなことを心に抱きながら新年のスタートを切っています。
常に前を向いて、失敗を恐れず新しいことにチャレンジして、お客様の課題解決と生産性向上に貢献していきたいと思います。
皆さまにとって良い一年になりますよう祈念しております。